ブログを更新するのも5年振り。社会人生活は忙しい…。
1.構築経緯
元々私は役割論理を扱う敬虔な論者だったのですが、役割論理は正直勝ち切れないと感じていました。勝ち切れないと感じる要因は2つです。
①被弾回数が増え、ダメージレースで打ち負ける。
②相手のテラスタル変更に対する立ち回りが受け身になったり、相手の技の追加効果を受けやすかったりする。
これらは、役割論理のコンセプト(攻撃・特攻と耐久に努力値を全て振り、素早さには努力値を振らない)による弊害ともいえます。
一方、役割論理が目指している、高威力技でダメージレースを制する戦術は十分通用すると思いました。そこで、構築を組む際には以下の3点を意識しました。
①先制技や特性、持ち物によってポケモンの行動保障を十分にもたせ、被弾回数や相手の技の追加効果を受けにくくすること
③高威力を維持するため、攻撃・特攻に努力値を極振りすること
その結果、完成したパーティがこちらです。
ビジュアル偏差値高めでよきよきです。
2.個別紹介
ラティオス@こころのしずく
性格:ひかえめ
特性:ふゆう
テラスタイプ:はがね
187(252)-×-101(4)-200(252)-130-130
流星群/ラスターパージ/サイコショック/雷
相棒枠のヤティオス。相手にエアームド、アーマーガア、ドヒドイデ、ヘイラッシャ等、こちらが苦しい強力な物理受けが相手にいるときに選出しました。また、受けループ対策枠でもありました。エスパー技両採用、こだわりアイテムなしはさすがに読まれず、選出した際はしっかり活躍してくれました。なお、役割対象を大幅に限定し、繰り出し回数を意識して素早さは無振りなので、選出率は当然最下位です。
ハッサム@いのちのたま
性格:いじっぱり
特性:テクニシャン
テラスタイプ:ほのお
175(236)-200(252)-123(20)-×-100-85
蜻蛉返りを切り、対面性能に特化させたハッサム。厄介なオオニューラやコノヨザルの展開構築相手には初手で選出し、数的有利を取っていきました。テラスタルを切ればオーガポンにも有利で、水ウーラオスにも対面からなら打ち勝てます。耐性は優秀ですが、耐久はそれほど高くないので受け出しはほとんど行いませんでした。同速対決を制するために防御の20振りは素早さでもよいかもしれません。選出率は4位です。
カイリュー@こだわりハチマキ
性格:いじっぱり
特性:マルチスケイル
テラスタイプ:ノーマル
167(4)-204(252)-115-×-120-132(252)
最強ポケモンを最も瞬間火力の出る型で使おうと考えた結果、テンプレのASハチマキカイリューとなりました。基本的にはマルチスケイルを盾に逆鱗を放ち、相手のサイクルを崩壊させます。2000チャレンジの試合でもハチマキ逆鱗で相手のサーフゴーを倒し、レート2000以上を達成することができました。テラスタイプをノーマルにした理由は、耐性が優秀である点と、イダイトウ入りに対してこのポケモンを最後まで残し、テラスタルを切っておはかまいりの一貫を切ることで勝ち筋を残せる点です。高威力・高耐久を兼ね備えたこのポケモンが弱いわけがありません。第6世代でメガガルーラを使った時の感覚が蘇ってきました。圧倒的選出率1位です。
性格:いじっぱり
特性:ふかしのこぶし
テラスタイプ:水
175-200(252)-116(4)-×-80-149(252)
水流連打/インファイト/冷凍パンチ/蜻蛉返り
この枠はもともとABテツノカイナで、ウーラオス、パオジアン、トドロクツキ、ハッサムなどの物理受け枠だったのですが、パオジアンに上から蹂躙(ひるま)され続けたので、上から対処が可能となるこのポケモンに変更しました。蜻蛉返りがありますが、基本的には後発(3番手)から出して刈り残したポケモンを一掃する仕事を担わせたのでこの枠は他の技でもいいかもしれません。冷凍パンチをアイススピナーにしていないのは技マシンを作るための素材集めが面倒だったからです。この後アイススピナーに変更します。このポケモンのパーティ入り後の選出率は3位です。信頼度がぐっと高まりました。
ブリジュラス@パワフルハーブ
性格:おくびょう
特性:がんじょう
テラスタイプ:フェアリー
165-×-151(4)-177-85-150(252)
流星群/ラスターカノン/エレクトロビーム/メテオビーム
この枠は以前は耐久振り眼鏡ハバタクカミでしたが、いまいち使用感がよくなかったので、相手にしていて厄介だったこのポケモンを使いました。木の実(イバン、ジャポ)を持たせたかったのですが、これまた集めるのが面倒だったので瞬間火力を高められるパワフルハーブを持たせました。これが功を奏し、エレクトロビームはエアームド、アーマーガア、ドヒドイデ、ヘイラッシャ等の物理受けへの安定打点に、メテオビームはこれまた被選出率の高かった炎オーガポンへの安定打点になったため、結果的には正解でした。特性がつぶれると仕事ができないので、基本的には初手で選出し、1vs1~1.5体もっていく働きを担ってくれました。このポケモンのパーティ入り後の選出率は2位です。このポケモンも今後愛用していきたいと思わせるスペックでした。
ディンルー@とつげきチョッキ
性格:いじっぱり
特性:わざわいのうつわ
テラスタイプ:フェアリー
235(36)-178(252)-145-×-128(220)-65
カタストロフィ/地震/ヘビーボンバー/テラバースト
役割論者時代の相棒ヤィンルーにチョッキをもたせ、悪技をカタストロフィに変更した型。ハバタクカミ、サーフゴー、イーユイ、テツノツツミなどの強力な特殊ポケモンが複数匹相手パーティにいるときにのみ選出しました。また、タケルライコが相手にいるときには必ず選出しました。テラスタイプをフェアリーにした理由は、そこそこ高い物理耐久を生かし、テラバーストでウーラオスやカイリュー、パオジアンなどのフェアリー弱点の物理アタッカーと最低限打ち合えるようにしたかったからです。これについては、はまった試合よりも火力不足により打ち負ける試合の方が多かったので、シーズン終盤はこのポケモンの役割対象を限定することで活躍させることができました。その結果、選出率は5位にとどまっています。
3.選出
基本選出となります。相手にステロ撒きがいなければかなり有利に立ち回ることができます。テラスタルはカイリューかウーラオスに切っていました。
オオニューラやコノヨザルなど、初手で頑丈やマルチスケイルをつぶしてくるポケモンが相手にいるときの選出です。
・カイリュー+アタッカー(ブリジュラス除く)
ディンルー展開構築には、カイリューのハチマキ逆鱗から入って相手のサイクル崩壊をねらいました。残り2体は相手のパーティを見て判断します。
対受けループやママンロンゲ構築、受け構築に対する選出。カイリューの逆鱗で荒らした後、ハッサムの剣舞やラティの両エスパー技で崩します。この手の構築への解答を用意していたため、ストレスなく戦うことができました。
・アタッカー+ディンルー
高火力特殊アタッカー(ハバタクカミ、イーユイ、テツノツツミ、サーフゴー等)やタケルライコが相手パーティにいるときの選出です。唯一後出しできるスペックをもつディンルーを選出することで勝率を高めることができました。
・アタッカー+カイリュー
イダイトウ入りに対する選出です。おはかまいりが一貫しないようにするために、カイリューにテラスタルを切ることを意識して立ち回りました。
4.結果
最終順位がラティオスの図鑑No.381と同じになって感慨深い。
6.あとがき
自身最高レート&順位を更新できてうれしいです。強いポケモン・構築で勝ちを追い求め続けるのか、論者に戻って楽しみながら絶対勝利を目指すのかは決めていませんが、今後もポケモン対戦を続けていきたいと思いますのでよろしくお願いします。